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ヌプリコロ カムイノミ

大雪山 山開き   6月第3土曜日

松明行進

神々の遊ぶ庭  東川 旭岳/湯駒別



東川町で毎年6月に行なわれる大雪山の山開きは、半世紀の歴史がある。大雪山はアイヌ語で、「カムイ ミンタラ 神の庭」ともいう。北海道の最高峰 旭岳をはじめ北海道の背をなす大雪山連邦は、下界の気候と違って強い風が吹く。天界から降り立った神々が、遊んでいるに違いない。神が遊ぶとは美しい幸せそうな風景を想像するが、人の力を遥かに越える神が遊べば、人間には脅威なのだ。
 アイヌが山に入るのは仕事のため。狩り、山菜採り、自然の恵みをもたらしてくれる豊かな山は、アイヌにとって暮らしを支える食料庫だ。山、川がなければ人々の暮らしは成り立たない。時代が変わり、人々の暮らしが変っても、変らないものもある。



重き神々よ 私たちの暮らしを良く見守って下さい。



大雪山にはここでしか見る事ができない動植物が豊富だ。ここを訪れる人は多い。登山者の安全のために祈る。


ク・リムセ   弓の舞

アイヌにとって弓は、欠かす事のできない道具の1つ。弓に因んだ名前を持つ人も少なくなかった。
弓の舞は、激しさと、礼儀正しさを見る事ができる。

フッタレチュイ 激しく風にゆれるトド松




しなやかに体を揺らし、髪を激しく振って揺れる松になる。激しい踊り比べは、アイヌには様々存在する。最後の一人が残るまで踊り続ける。最後まで残った者は、力のある人として尊敬される。踊りは、祈り。生き抜くための、真剣な祈り。

イヤイライケレ 感謝します




 「尊き神々よ私達の祈りを聞き入れて下さい。」
炎にのって祈りは天へと届く。火は、人間の一番近くにいる神。暖かさと、食べ物を調理してくれる。他の神々への祈りも届けてくれる、人間の暮らしを見つめ、育ててくれる神。