旭川 近文アイヌたちの木彫熊の世界
8月3日(木)〜8月27日(日)
北海道の土産品として一世を風靡した木彫熊。日本中の家庭に広まり、昭和の風景にとけ込んだ木彫熊。
それは、旭川・近文アイヌから始まりました。
「食べるために、生きるために」近文アイヌが始めた木彫熊。その昔、山に獣を追い、山菜を採り、川に魚獲ったアイヌたちが、何故「食べるために」木彫熊を作ったのでしょうか?
この大地が「北海道」と呼ばれるようになって来年で150年です。それは、アイヌにとって、本来の暮らしができなくなる始まりでした。とくに旭川は、他の土地のアイヌより複雑な事情を抱えていました。
何度も土地を追われ、生活様式が激変し、理不尽な暮らしを余儀なくされた近文アイヌたちは涙を流しても、歌い、踊り、飲み、語り合いながらたくましく道を切り開き、木彫熊を誕生させました。
そして、全道に広がり、大きな産業になりました。
旭川の愛好家のご協力により、100頭余りの熊が集まりました。是非お越し下さい。